健康長寿・病気平癒 ー②ー

神産巣日神(カミムスヒノカミ)ー 生命をむすび育む創造の神ー

ご神徳:延命・再生・病気平癒

主な伝承:天地が開けたとき、天之御中主大神(アメノミナカヌシノオオカミ)・
高御産巣日神(タカミムスヒノカミ)とともに最初に現れた造化三神(ゾウカサンシン)の一柱です。

姿を持たない「むすび」の力を司り、宇宙のすべてを生み、命を育むはたらきを持っています。

この神様は、とくに「成長」や「再生」に深く関わり、病や衰えを癒やして
生命を新しく結び直す力があると考えられました。

『古事記』の有名な伝承では、大国主命が命を落としたとき、カミムスヒは𧏛貝比売(キサガイヒメ)と
蛤貝比売(ウムガイヒメ)という二柱の女神を遣わし、神の力でオオクニヌシの体を治し、見事に生き返らせました。

このことから、病を治し、生命をよみがえらせる神として、今も静かに信仰されています。

主な鎮座地:出雲大社摂社 神魂伊能知奴志神社(かみむすひいのちぬしじんじゃ・島根県出雲市)/
       サムハラ神社 大阪府大阪市

スクナビコナノカミの母神様だそうです

須佐之男命(スサノオノミコト)ー 祓いと再生をもたらす荒ぶる神ー

ご神徳:厄除・病気平癒・再生

主な伝承:伊邪那岐命(イザナギノミコト)の禊(みそぎ)によって生まれた三貴子の一柱です。

父神から海原を治めるよう命じられましたが、その命に従わず、
母神のいる根之堅洲国(ねのかたすくに)へ行きたいと願ったため、
高天原(たかまがはら)を追放されました。

地上に降りたのち、八岐大蛇(やまたのおろち)を退治し、人々の暮らしを守る神へと転じます。
のちにインドの神様である牛頭天王(ゴズテンノウ)と習合し、
疫病や災厄を祓う守護神として強く信仰されました。

荒々しい力を、病気や不安を乗り越え、新しい生をもたらす再生の力へと変える神様です。

主な鎮座地:須佐神社(すさじんじゃ・島根県出雲市)/八坂神社(やさかじんじゃ・京都府京都市)など

オオナムチ様に『大国主命』というお名前を授けられました

伊邪那岐命(イザナギノミコト)・伊邪那美命(イザナミノミコト)

ー生命の循環と祓いの根源を司る夫婦神

ご神徳:病気平癒・厄除・再生

主な伝承:天地を整え、多くの神々や日本の国土を生み出した、創造の夫婦神です。

妻であるイザナミが亡くなったあと、夫のイザナギは黄泉の国を訪れ、
帰還ののちに、死の穢れを清めるための「禊(みそぎ)」を行いました。

この禊こそが、日本の祓いと浄化の根源であり、そのとき生まれた神々が祓戸四神(はらえどのししん)です。

この神々の物語は、死と再生、そして穢れを祓い清める力を象徴しています。
病気や災いといった穢れを流し去り、清らかな生命を取り戻す信仰のもととなりました。

主な鎮座地:伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう・兵庫県淡路市)/熊野三山(くまのさんざん)の各社(和歌山県)など

吉備津彦命(キビツヒコノミコト)ー 邪を討ち、長寿を授ける桃の神子 ー

ご神徳:健康長寿・病気平癒・勝運

主な伝承:大和朝廷から派遣され、吉備国(きびのくに)を平定したとされる皇族の神様です。

朝廷の命を受けて、人々に災いをもたらす鬼神・温羅(うら)を討ったと伝えられています。
この活躍が、のちに「桃太郎伝説」の源となりました。

疫病をもたらす邪(よこしま)を祓い清めた功績と、その後、国を治めて人々に医薬や農耕の知恵を授けたことから、
健康長寿をもたらす神として信仰されています。

また、伝説では大変長生きしたと伝えられ、その力にあやかりたいと、今も健康や病気平癒を願う信仰が続いています。

主な鎮座地:吉備津神社(きびつじんじゃ・岡山県岡山市)
      /吉備津彦神社(きびつひこじんじゃ・岡山県岡山市)など

大山祇命(オオヤマツミノミコト)ー 山の神々を総べる神 ー

ご神徳:健康長寿、病気平癒、五穀豊穣、山の安全

主な伝承:伊邪那岐命(イザナギノミコト)と伊邪那美命(イザナミノミコト)の子として生まれた神で、
日本の山々を司る存在です。

記紀では、多くの山の神々を生み出したと記され、山の神々の総元とされています。

山は、清らかな水を生み、木々や薬草、食物の源を育む場所とされてきました。
そのため、オオヤマツミは山の恵みを通じて人々の暮らしや健康、
作物の実りを支える神として、古くから信仰されています。

オオヤマツに関わる伝承の中でもよく知られているのが、
天孫・瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)と娘神たちの物語です。

オオヤマツミは、娘の木花咲耶姫命(コノハナノサクヤビメ)と
磐長姫命(イワナガヒメ)の二柱をともに嫁がせましたが、ニニギは美しいサクヤヒメのみを妻とし、
イワナガヒメは送り返しました。
その際、オオヤマツミは「もしイワナガヒメも妻として迎えていれば、天孫の命は岩のように永遠であっただろう」と伝え、
神々や人にも寿命が定められるようになったという説話が伝わっています。

主な鎮座地:大山祇神社(おおやまつみじんじゃ・愛媛県今治市)
      /大室たかお神社(おおむろたかおじんじゃ・群馬県高崎市)など

岩長姫命(イワナガヒメノミコト)ー 永遠の命と不老長寿を象徴する姫神ー

ご神徳:長寿・病気平癒・厄除

主な伝承:大山祇命(オオヤマツミノミコト)の娘神で、妹に木花咲耶姫命(コノハナノサクヤビメ)がいます。

天孫・瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)に姉妹二人を嫁がせたとき、サクヤビメのみが選ばれ、イワナガヒメは退けられました。
その際、父神は「イワナガヒメをも妻としていれば、天孫の命は岩のように永遠であっただろう」と告げたといいます。

この伝承から、イワナガヒメは永遠の生命や不老長寿の守護神として祀られています。

彼女が象徴する「岩」は、揺るがない強い生命力を意味し、
病や厄を寄せ付けない力をもたらす神様として敬われています。

主な鎮座地:木花神社(このはなじんじゃ・宮崎県西都市)/浅間神社(せんげんじんじゃ・静岡県富士宮市)など

この出来事が、“寿命”の始まりになったといわれています

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